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山積みワクチン 専門家「流行備え接種を」

  • 2010/02/01 02:29 午前
  • 投稿者:
    Admin
最近のニュース 山積みワクチン 専門家「流行備え接種を」
2010年1月30日 読売新聞

新型インフルエンザワクチンの9回目の配分が29日、全国一斉に始まり、県内分として国産ワクチン約11万回分が供給される。ただ、県内の製薬卸業 者には約19万回分のワクチンが既に在庫となっており、業者らは対応に苦慮している。最近は接種予約のキャンセルも相次ぎ、余剰気味のワクチンを使い切る 見通しは立っていない。専門家は「これから流行が再来する可能性もある。今からでも接種を」と呼びかける。(今川友美、高倉正樹)

 仙台市青葉区にある製薬卸会社。10度に設定された低温倉庫には、ワクチンの10ミリ・リットル瓶504本などが入った段ボールが山積みだ。接種回数にして約1万4000回分にあたる。

 年明け以降、同社の営業担当者には「50本注文したが10本に減らして」「注文をすべて取り消したい」といった連絡が医療現場から殺到した。在庫が急増し、「昨年まで『ワクチンが足りない』といわれ、確保に奔走したのがうそのよう」と嘆く。

 300回分が余っている仙台市宮城野区の小児科医院では、昨年11、12月のピーク時には150人の接種に当たったが、今は一日3~5人。院長は「足りなくなると困るので多めに確保したが、今月から激減し、インフルは忘れ去られた」と語る。

 在庫がなかなか減らない原因の一つが10ミリ・リットル入りの「大瓶ワクチン」。1本で接種18回分に相当するが、24時間で使い切る必要があり、患者の少ない診療所は使いづらい。

 厚生労働省によると、新型インフルエンザワクチンは国が一括購入し、卸業者を通じて各医療機関に届く。返品はできない決まりで、厚労省血液対策課 は「予算がなく、余ったとしても引き取らない」としている。県は「健康な成人への接種は需要がある。まだ余剰とは言い切れない」としている。

 在庫は、本県を含む37都道府県で計654万回分に達することが、本紙の取材で判明している。

 東北大の押谷仁教授(ウイルス学)は「子供の感染者が減少したが、成人の間では流行が続き、年明け以降も週10人以上の死者が出ている。1万人以 上が死亡した米国のような大流行が日本で起きないとも限らない。国や自治体は医療機関や業者任せにせず、接種を呼びかけるべきだ」としている。

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