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花粉症:対策、油断は禁物

  • 2010/03/10 03:45 午前
  • 投稿者:
    Admin
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花粉症:対策、油断は禁物
毎日新聞 2010年3月5日

飛散少なくても発症 効果高い体質改善療法 付着防ぐ服装を

 スギ花粉飛散の本格シーズンに入り、国民の2割と推定される花粉症患者にはつらい季節だ。今年の飛散量は例年より少ない予測だが、専門家は油断せず対策をとるように呼びかけている。

気象業務支援センターの村山貢司専任主任技師(気象予報士)によると、今年の花粉総飛散量は東北から東海地方では例年の3?4割程度、西日本でも6?7割程度と見られている。しかし、「飛散量が少ないから症状が出ないわけではない」と強調する。

 花粉が1平方センチあたり30個以上になる「多い」日は、今年は2?3週間続くと予測される。約6週間(東京)あった昨年に比べれば短いが、多い日には症状が重くなりやすいことを考えれば対策は必要だ。

 大阪大の調査によると、総飛散量が多かった05年と、05年の4分の1以下だった06年では、軽症者、重症者の割合はほとんど変わらなかった。村 山さんは「少ないからと安心していると病院に駆け込むことになりかねない。逆に少ないときでも対策をとれば軽くすむこともある」と指摘する。

花粉症はスギなどの花粉が鼻や目の粘膜に入ることで起こるアレルギー反応だ。花粉は本来、体に害はないが、排除しようと免疫反応が過剰に働き、く しゃみや鼻水、鼻づまりなどが引き起こされる。花粉飛散が終わる5月ごろまでつらい症状が続く。風邪と症状が似ているが、見分け方は「鼻や目にかゆみがあ るかどうか」。特に目のかゆみは風邪だけが原因で起こることはないため、目安になるそうだ。

 治療は、抗ヒスタミン薬などの飲み薬や目薬、鼻に噴霧する点鼻薬が中心になる。さまざまなタイプの薬があり、専門医を受診し症状に合った薬を使うのが望ましい。

 日本医科大の大久保公裕准教授(耳鼻咽喉(いんこう)科)は「受診するときは、『鼻づまりで眠れない』など、自分の症状で最もつらいのは何か、ど の時期に症状が一番悪化するのかを伝えてほしい」と助言する。また、「症状を軽減したいのか、花粉症を治したいのかによって、治療方針も違ってくる」と説 明する。

 薬の治療は症状を軽くする対症療法だ。花粉症を治したいのなら、体質を改善する「減感作療法」と呼ばれる治療法がある。

 大久保准教授によると、最初の3、4カ月は週2回、最終的には月1回、花粉エキスの濃度を高めながら注射する。「純粋に花粉アレルギーが原因の患者の8割に効果がある」(大久保准教授)というが、2?3年の通院が必要で負担が大きい。

 そこで注目されているのが、自宅でも可能な「舌下減感作療法」だ。注射の代わりに、花粉エキスをしみ込ませたパンを口にふくむ。まだ臨床試験段階 だが、注射と同程度の効果が得られた。東京都と都内の医療機関が実施した最近の研究では、2年間続けた142人の7割で症状が消失・軽減した。アナフィラ キシーと呼ばれる強いアレルギー反応を起こした患者はいなかった。国の認可を受ければ、保険適用になりそうだ。

花粉症は体の中に花粉を入れない工夫も大切だ。定番のマスクやめがねは、一定の効果を示すデータがある。

 大久保准教授らは、被験者に特殊な装置に入ってもらい、3万個の花粉を散布し、1分後の鼻や目の粘膜についた花粉数を比べた。マスクなしの場合は 平均1848個だったのに対し、普通のマスクは537個。花粉症用マスクだと304個で、マスクなしの6分の1だった。また、目の周りを覆う花粉症用メガ ネをかけたときの花粉数は、メガネなしの3分の1だった。すき間ができにくい顔の形に合ったものを選ぶのがよい。

 NPO「アトピッ子地球の子ネットワーク」の赤城智美事務局長は、アレルギーの電話相談を通じて寄せられた情報などをもとに、著書「花粉症を軽くする暮らし方」に生活上の工夫をまとめた。

 目のかゆみは冷水で冷やす▽上着やコートは花粉がつかないつるりとした素材を選ぶ▽髪への付着を防ぐため帽子をかぶる。長い髪はなるべく束ねる▽ 花粉を舞い上がらせないように、掃除機だけでなくぞうきんなどでふく▽アルコールや刺激物は避ける??など、参考になりそうだ。

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 ■花粉症と風邪の見分け方チェック

 (該当する数が多いほど、花粉症の可能性は高いと考えられる)

□鼻、目、のどなどにかゆみがある

□のどの痛みはさほど激しくない

□風邪のような症状が1週間以上続く

□頭痛は起きあがれないほど激しくない

□熱があっても高熱ではない

 (大久保准教授の著書「ササッとわかる最新『花粉症』治療法」より)

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