東京医大、理事の大半が辞表 不適切医療問題などで引責
2010年3月11日 asahi.com
東京医科大八王子医療センターで生体肝移植を受けた後に死亡した男性患者に不適切な医療行為があった問題などをめぐり、同大の理事15人中10人以 上が辞表を提出したことが10日分かった。この問題や同大茨城医療センターの診療報酬の不正請求問題などの責任を取ったものだという。 同大関係者による と、今年2月末の理事会で、相次いで発覚した一連の問題の責任をとり、「全理事が辞表を提出して心機一転すべきではないか」との意見が出た。これを受け、 理事10人以上が辞表を出したが、辞表はまだ受理されていないという。同大ではこの事態を文部科学省にも報告しており、今後、伊東洋理事長が受理するかど うかを判断することになる。
大学の理事会は大学法人の予算や教職員の人事を承認するなどの役割がある。今月下旬には予算の承認を控えており、辞表を受理すると大学運営に大きな影響を与えることになるという。
生体肝移植をめぐっては、同大八王子医療センターで移植手術を受けた52人のうち20人が術後1年以内に死亡。このうち男性患者1人に、同大側が 治療方法の選択に必要な検査を実施していなかったため、同大側が遺族に不適切な医療行為だったことを認めて謝罪していたことがわかっている。
伊東理事長は、理事らの辞表提出について、「様々な問題が生じ、多くの方に心配をかけていることを反省している」とコメントし、「内部統括機能を一新し、健全な大学運営を目指したい」としている。