あおい薬局
神経細胞、自ら機能増強 京大グループが確認
Kyoto Shimbun 2010年06月14日
動物の中枢神経は、障害を受けて信号が伝達されなくなると、活動を続けるために神経細胞の電気的な機能を増強させることを、京都大医学研究科の久場博司准教授(神経生理学)や大森治紀教授たちのグループがヒヨコを使って確認した。英科学誌ネイチャーで14日発表する。
神経回路では、一部の細胞が障害や老化で信号を伝えられなくなると、新たに神経突起を伸ばして回路を組み替えたり、神経同士の結合部分(シナプス)の構造を変えるなど、物理的に回路の機能を修復しようとすることは分かっている。
グループは、脊髄(せきずい)から大脳につながる部分にある脳幹の神経細胞を調べた。内耳の障害で聴覚神経に信号が全く伝わらなくなると、聴覚神経から大脳につながる軸索の根元が伸びて、電気信号の発生にかかわるタンパク質が増え、信号が増強されることを見つけた。
久場准教授は「細胞内で信号の発生そのものを増強させる仕組みは、聴覚神経だけでなく、他の神経系にも備わっていると考えられる。てんかんや難聴など神経疾患の治療法の開発に期待ができる」と話している。
この記事にはトラックバック・コメントがありません。
コメントは投稿者の責任においてなされるものであり,サイト管理者は責任を負いません。