あおい薬局
心筋再生手術に成功 自己幹細胞を心臓へ
2010/07/02 00:52 【共同通信】
京都府立医大は、心筋に分化する能力がある幹細胞を心臓から採取後に培養して増やし、再び心臓に戻して心筋を再生させる手術に成功し、患者の神戸市の無職山口茂樹さん(60)が1日、同医大病院を退院したと発表した。
山口さんは重い心不全だったが、経過は良好。記者会見では「胸の痛みや動悸がだいぶ改善された」と話した。担当の松原弘明教授は「症例を増やして安全性を確立し、心臓移植の代替医療や人工心臓の補助医療に役立てたい」とした。
山口さんは2月、急性心筋梗塞を発症した。手術は臨床試験としての1例目で6月1日に実施。心臓右心室から、心筋への高い分化能力を持つ幹細胞を採取し、 体外で39日間培養して増やした。血流を改善する冠動脈のバイパス手術とともに、心筋が弱った部位20カ所に幹細胞を注射した。
心筋への分化を促進する薬剤を含んだゼラチンシートも注射部位に張り、17日後には治療前に比べ心臓の収縮率が約22%から約32%まで回復。これまでに不整脈はなく、移植した幹細胞の奇形腫化もなかったという。
同様の臨床試験は今後2年間で5人を対象に計画。その後、5年間で心臓移植待機患者らに実施する。
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