あおい薬局
ヒト造血幹細胞:iPS経ず皮膚細胞から作成
2010年11月8日 毎日jp
人間の皮膚の細胞に特定の遺伝子を導入し、血液のもととなる造血幹細胞を作成することに成功したと、カナダ・マクマスター大の研究チームが、7日付英科学誌ネイチャー電子版に発表した。
分化した体細胞をもとに別の種類の体細胞を作るには、新型万能細胞の人工多能性幹細胞(iPS細胞)を作成し、それを分化させる方法があるが、今回はiPS細胞を経ずに直接作った。こうした方法では、神経細胞や心筋細胞などの作成例の報告がある。
研究チームは、遺伝子の“運び屋”にレンチウイルスを使い、皮膚の線維芽(せんいが)細胞に「Oct4」という遺伝子を導入。サイトカインと呼ばれるたんぱく質を加え、造血幹細胞を作成、赤血球などの細胞に分化させることができた。
万能細胞に詳しい国立成育医療研究センターの阿久津英憲室長は「臨床応用に役立ちそうだが、まだ遺伝子の導入にウイルスを使っているため腫瘍(しゅよう)化が危惧(きぐ)される」と話している。
この記事にはトラックバック・コメントがありません。
コメントは投稿者の責任においてなされるものであり,サイト管理者は責任を負いません。