あおい薬局
なり潜める新型インフル、今季、季節性流行が先行
2010年12月5日 asahi.com
インフルエンザが心配な季節になった。新型インフルエンザ騒動で揺れた昨季と異なり、今季は今のところ、従来の季節性インフルエンザの流行が先行 し、新 型はなりを潜める。入試への対応も例年並みに戻りそうだ。ただ、感染と重症化を予防するため、専門家はワクチンの接種を勧めている。
主にA香港型? 専門家「ワクチン接種を」
新潟県の新型インフルエンザ対策専門委員会の委員長を務める新潟青陵大の鈴木宏教授によると、今季は季節性のA香港型が最もはやりそうだ。一方、「新型」の病原性は昨季から変化がほとんどなく、今季は季節性と同じ扱いに近づいてきている。
ワクチン接種は10月1日から全国一斉に始まった。今季は12歳以下が2回、13歳以上が1回の接種。全国一律の価格だった昨季と異なり、国が示 してい る「1回目は3600円、2回目は2550円(ともに同じ医療機関の場合)」の目安を参考に市町村に価格設定がゆだねられている。低所得世帯や65歳以上 の高齢者に対しては、国や県、市町村による補助があるほか、自治体によっては子どもや妊婦などに助成を設けている場合もある。
今季流通しているワクチンは、新型インフルと季節性のA香港型、Bのいずれにも効果がある「3価ワクチン」。鈴木教授によると、副作用はほとんど なく、 もしインフルにかかっても重症化を防ぐことができる。効果はシーズンいっぱい維持されるという。今季は約5千万回分のワクチンが全国の医療機関に供給され ており、足りなくなることはまずなさそうだという。
鈴木教授は「ワクチンをとにかく今月中に打つこと。もしかかったらすぐ受診して薬を処方してもらうこと」と呼びかける。
内科と小児科、婦人科で様々な世代の患者を診る「吉沢医院」(新潟市南区)の吉沢浩志院長によると、子どもからお年寄りまで、先月までにワクチン 接種を 済ませる人は多く、「正しい知識が広まっていると思う」と話す。それでも「日常生活の中で手洗い、うがいを徹底することが何よりの予防」とし、2回の接種 を終えた子どもにも「一番大切なのは手洗い、うがいだよ」と諭すという。
入試対応、例年並み 今期学級閉鎖は3校
最大で県内の計1045クラスが同時に学級閉鎖になったほど、新型インフルが小中高生を中心に猛威をふるった昨季。県教委保健体育課によると、今季は10月末と11月初旬に、小学校と特別支援学校の計3校で学級閉鎖が出た。
学級閉鎖の要件は、昨季の「欠席率10%」に加え、登校していても明らかにインフルの症状が出ている子の割合、「罹患(り・かん)率30%」も加えた。
閉鎖期間は昨季の「最短4日」から「最短2日」に短縮。ただ、閉鎖中の外出については昨季の「控える」から「通院など緊急の場合以外外出しないこと」にした。
一方、入試に関しては例年並みの対応に戻りそうだ。昨年は文部科学省からの要請もあり、国公立や私大の入試でも新型インフルで試験を受けられなかった受験生のために追試の日程を設けたが、今年は現段階では、ほとんどの大学が特別な措置を予定していない。
長岡大(長岡市御山町)は来年2、3月に「1〜3期」の入試日程を予定しているが、1期を受ける予定だった受験生が季節性を含むインフルエンザで 受験で きなかった場合、2期の日程で受けられるようにする。1〜3期の各日程によって受験科目が異なるが、振り替え受験の場合は柔軟に対応するという。
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